深い愛で結ばれた人の霊界での再会を想像する
人間は霊的存在であり、肉体の死後も永遠に霊的成長の道を歩みますが、地上では肉体の死により愛する人との別れというものを体験しなければなりません。
地上人生を終え霊界で愛する人と再会した時の感動はどんなものだろうと思うことが有ります。
愛が強ければ強いほど、大切であれば大切なほど地上での別れというのは本当に辛く悲しいもので、それは人間が肉体の死後にも霊界で永遠に生きることを知っている人でも、変わりないものだと思います。
深く愛する人どうしの霊界での再会を想像するときに日本を代表する医師の野口英世さんと母親のシカさんのことをよく思い出します。
野口英世さんは幼いころに手に重度の火傷をおいながらも、母親のシカさんから深い愛情を受けたことで勉学に励み歴史に名を残す貢献をしましたが、人類への貢献の為に愛する母子は遠く離れることになり母親のシカさんは深い愛ゆえに息子に頑張ってほしいとの思いを持ちながらも、会えない寂しさをこらえながら生きていた様子が伝えられています。
また、英世医師自身も母親の臨終に立ち会えず母の死を知った時に大きな悲しみに打ちひしがれた様子も伝えられています。
現在は人類世界が過度に物質文明に傾くことで霊的なもの精神的なものの大切さが忘れ去られてしまい、家族間の愛情もとても弱くなっているように感じています。
そんな中でも野口英世さんとシカさんの人生は親子の愛情のあり方について、そして利他愛の素晴らしさと同時に困難さも教え考えさせてくれる素晴らしいものだと思いました。
地上的な視点で見ると、とても悲しく辛いことばかりの野口親子の人生でした。また野口英世の研究は後世になって否定されたものも少なくはないようです。
しかし、その生き様が人間の持つ霊的本能を刺激するから感動を生むのかと思います。霊的本能とは霊的に成長したい、より良い生き方がしたいという誰もが持つ渇望です。それがなければ地上に生まれることもないと思います。
地上では困難と苦しみの人生を送り深い愛で結ばれたが故に悲しい形での死別をした野口親子ですが、その二人の霊界での再会を一人で想像するだけで霊界の素晴らしさ神様の愛と配慮、摂理の素晴らしさにいつも感動します。
愛で結ばれた人との別れ(死別)はその愛が大きいほど深いほど悲しみも大きくなりますが、それが霊的成長にもなるのだと思います。そして、その二人が霊界でまた再開できるのです。そしてその愛の絆は永遠に消えないのです。
シルバーバーチの霊訓10巻
夫に先立たれた女性に述べたシルバーバーチの励ましの言葉 より
別離といっても身体上のことであり、霊的には別れてはいないのです。愛によって結ばれた者どうしを引き裂く力は地上にも霊界にも何一つありません。愛は、生命と同じく、死よりも強いのです。愛は、生命と同じく霊に属するものであり、霊はけっして滅びないのです。
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