大切な人を失った人へ シルバーバーチの霊訓より

s.hirakawa

2011年11月13日 08:40

今年は東日本大震災という甚大な災害が有りました。多くの財産を失った人、そして愛する家族・恋人・友人・同僚を亡くした方もたくさんおられるのではないかと思います。

愛によって結ばれた大切な人との別れがあの日、突然に訪れました。

心の準備も覚悟もないまま突然に訪れた愛する人との別れその悲しみは当事者本人にしか解からないと思います。

それでも真理を知った僕は訴えます。愛によって結ばれた人を引き離すものはどこにも無いと、死は愛する者どうしを裂くことは絶対にできないということを。愛はすべての障害を打ち砕くということを。愛する人はいつもそばにいるということを。精一杯の気持ちをこめて伝えたい。だから精一杯生きてほしい。悲しみを乗り越えてほしい。

今日はシルバーバーチの霊訓より転載します。


シルバーバーチの霊訓 十巻 63P

夫に先立たれた女性に述べたシルバーバーチの励ましの言葉 より

本日あなたをここへお迎えして、苦労と試練のときの力となった基本的な霊的真理の真実性を改めて確認してさしあげることを、とても嬉しく思います。

地上に籍をおく人間にとって、たとえ死後にも生命があるとの知識を手にしている方でも、身近なものが宇宙の別の次元の世界に連れて行かれたときに平然としていることは、容易なことではありません。死という身体上の別離には悲しみが伴うものであるという事実を軽視するのは、愚かでもありましょう。しかし、それはあくまでも身体上の別離であって霊的には少しも別れてはいないことを認識すべきです。

地上に生をうけた人間にとって死は避けられません。いつかは地上に別れを告げなければならない時がまいります。それは、もはや地上生活がそれ以上その霊に与えるものが無くなり、完全へ向けての進化の不可欠の要素として、次の冒険へ旅立つ用意ができたということです。

その死別という試練に直面したときに自分をどう慰めるかは、各自が考えるべきことです。それが容易でないことは私も理解しております。

しかし死は愛によって結ばれたものを引き裂くことはできません。愛は、生命と同じく不滅です。また愛は、生命と同じく、条件さえ整えば望みどおりのことを叶えさせる強烈な威力を秘めております。もとより心ひそかに声もなく流される涙もあることでしょう。しかし、うなだれてはいけません。霊の力は決して見捨てません。必ずや援助の手が差し伸べられます。

悩んではいけません。悩みの念はその援助の通路を塞いでしまいます。あなたはご自分ではそうは思えないかも知れませんが、ある意味でとても幸せな方です。と申しますのは、悲哀のドン底を味わうことによって霊的真理を受け入れる資格を身につけられたからです。そのドン底から這い上がるのは容易ではありませんでしたが、道は間違いなく啓示されました。今あなたは愛する方が身近な存在として実在していることを確信なさっておられます。

私はいつも思うのですが、地上の人々、中でもとくに霊的知識を手にされた方が背後霊の存在を実感を持って認識してくだされば、どんなに有難いことでしょう。地上の愛する者へ無益な害が及ばないように庇い、守り、導いている霊の姿を一目ご覧になることができれば、と思うのです。

その影響力の大きさを知ることができたら、明日のことを思い煩うようなことは絶対にしなくなることでしょう。それで私はここに集まる同士の方にいつも申し上げているのですが、新しい一日の訪れを素晴らしい霊的冒険の到来としてよろこんで迎えることです。

あなたの人生は、手にされた証拠によって一変しました。そこであなたは今、ご自身が有難く思われた同じ思いを人にも体験させてあげようと、いろいろ努力をなさっておいでです。私は実際にそのご様子を拝見して、よく存じております。

他人がどう言おうと気になさらぬことです。まったく下らぬことばかり言っております。大切なのはあなたの人生をどう生きられるかです。できるかぎりの最善を尽くして人のために力になってあげることです。

ご主人は肉体の束縛から解放されました。晩年にイヤな思いをされたあの痛みと不自由はもう二度と味わうことはありません。これからは今なお『我が家』とされているあなたの住居での生活の中で、ご自分の死後の存続の事実をあなたに実感させてくれることでしょう。ですから、気を強くお持ちになり堂々と胸を張って、愛するものを失っても霊的知識があればこれだけ立派に生きて行けるのだという、一つの手本を示していただきたいのです。

別離といっても身体上のことであり、霊的には別れてはいないのです。愛によって結ばれた者どうしを引き裂く力は地上にも霊界にも何一つありません。愛は、生命と同じく、死よりも強いのです。愛は、生命と同じく霊に属するものであり、霊はけっして滅びないのです。



  


関連記事