2016年12月14日

前回投稿の追加

先日の投稿を後で読んで少し思ったところがあったので少し追加します。熱くなってはいなかったですが、少し突き抜けすぎた表現になっちゃったなぁと思いましたので・・・・

本質的な部分は当たっていると思いますので修正せずに残しますが、この内容はシルバーバーチの霊訓を読んで、その内容に真実性を確信し、日常で生かす努力をし、自分だけでなく他の人々にも知ってほしいという思いを持たれている方々へ向けての内容になるような気がしています。

当たり前ではありますが、既存の宗教を真摯に信仰し実践に励まれている方々が世界中に沢山おられます。その共通の願いは世界の平和ではないかと思います。

シルバーバーチの交霊会に招かれたキリスト教の牧師が自身の身の振り方に迷っているところに「あなたに関して言えば教会に残るべきだと申し上げます。教会にいても果たせることがあります。もっと気の利いた生き方を説くことが出来ます。」と答えた内容があります。完全に正しい文ではありませんが、このような意味の内容が霊訓の中に書かれています。ちょっと探してみましたが、その部分を探せませんでした。でも頭に印象深く残っています。

また、「何を信じているかより何をなしているかが大切」という意味のことも何度も言っています。

本質的には既存の宗教と霊的真理を厳しい科学的検証と各々の理性に照らし合わせたときに最後に残るものはやはり霊的真理だと信じます。

しかし、既存の宗教にも本当に素晴らしい教えが沢山あります。「イスラームにおける倫理観、そして崇拝との関係。」を読んだときに真摯なムスリムの方と比べて、宗教心の薄い私は足元にも及ばないものだと思いました。初心を忘れずに謙虚に真摯に歩んでいきたいと思います。

参考までに「イスラームにおける倫理観、そして崇拝との関係。」の文章を転載します。とても素晴らしい内容です。非常に厳しいですが、本当に素晴らしい道徳的規範を示しています。ムスリムの方に対して人間の基本となるように、道徳をリードするように求める内容です。信じる神の形や死生観は違いますが、この教えに習い、初心を忘れずに学び、謙虚さを忘れないようにしようと思いました。



イスラームにおける倫理観、そして崇拝との関係。 より転載しました。   
http://www.islamreligion.com/jp/articles/1943/

イスラームは包括的な生活規範であり、その倫理観はイスラームにおける礎石の一つです。不道徳が国家の凋落の主たる原因であるように、倫理観は国力の原動力なのです。イスラームは、あらゆる状況下において遵守されるべきである人類全体への普遍的な基本的人権を確立しました。イスラームはそれらの権利を遵守させるべく、法的予防措置だけでなく、非常に効果的な倫理システムをも提供します。それゆえイスラームにおいては、個人または社会の福祉に繋がるもので、宗教の教えに反しないものであるなら、それは何であれ倫理的に良いものとされ、逆に有害であるなら、それは何であれ倫理的に悪いものであるとされています。

健全な社会におけるその重要性から、イスラームは倫理観、そしてそれに繋がる物事を支持し、腐敗とそれに繋がるものに対して立ちはだかります。ムスリムの態度としてあるべき指導理念とは「徳行」です。それには崇拝行為だけでなく、あらゆる行為が含まれます。あらゆる行為を見守り、それを裁くのは神御自身です。

そしてムスリムの基本的特質とは、敬虔さと羞恥心です。ムスリムは神、そして他者に対して慎み深くなければなりません。

“他人に対して(高慢に)あなたの頬を背けてはならない。また横柄に地上を歩いてはならない。本当にアッラーは、自惚れの強い威張り屋を御好みになられない。歩き振を穏やかにし、声を低くしなさい。本当に声の最も厭わしいのは、ロバの声である。」”(クルアーン31:18−19)

またムスリムは、欲求や欲望をコントロールしなければなりません。

ムスリムは、現世における一過性の快楽に溺れてはなりません。大半の人々は物質的世界が自分の心を完全に満たすことを許してしまいますが、ムスリムは心の中で神を念じつつも、物質的世界をうまく使いこなすべきです。つまり、自動車、仕事、卒業証書や銀行口座などに心を奪われる代わりに、より良い人間になるための手段としてそれらを活用すべきなのです。

“「その日には、財宝も息子たちも、役立ちません。ただ汚れのない心を、アッラーに捧げる者だけは別ですが。」”(クルアーン26:88−89)

イスラームにおける倫理的原則

神はアル=バカラ(雌牛)章の177節において、誠実さについて述べます。

“誠実さということは、あなたがたの顔を東または西に向けることではない。つまり誠実さとは、アッラーと最後の(審判の)日、天使たち、諸啓典と預言者たちを信じ、かれを愛するためにその財産を、近親、孤児、貧者、旅路にある者や物乞いや奴隷の解放のために費やし、礼拝の務めを守り、定めの喜捨を行い、約束した時はその約束を果たし、また困苦と逆境と非常時に際しては、よく耐え忍ぶ者。これらこそ真実な者であり、またこれらこそ主を畏れる者である。”


この節では、真の信仰においては、誠実さと敬虔さがすべての前に先立つことが説かれています。徳行・善行の鍵とは、あらゆる時間、あらゆる場において全てを見通す存在である神との強い結びつきです。神は心の中に秘められていることや、あらゆる行為に込められた意図に通暁しています。神のみが各人について知り尽くしているため、ムスリムはあらゆる状況において道徳的でなければなりません。たとえ大衆を騙せたとしても、神を騙すことは出来ません。また人から逃げることは出来ますが、神から逃げることは出来ないのです。神への愛情と審判の日への継続的な意識は、献身と共に人を行為において道徳的にさせ、意図において誠実にするのです。

“アッラーの御許で最も貴い者は、あなたがたの中最も主を畏れる者である。”(クルアーン49:13)

そして、他者への喜捨、特にそれに関して自分自身の愛するものを施すことも含まれます。これは崇拝行為、礼拝、ザカー(義務の喜捨)同様、崇拝において不可分な部分です。誠実な者とは、信頼の置ける人物でなければなりません。

また、彼らの信仰は確固としたものでなければならず、苦難に直面すれば弱まるようなものであってはなりません。腐敗に打ち勝つためには、強い倫理観を持っていなければならないのです。

“神は確固として揺るぎない者たちを愛される。”

忍耐深くあることは、しばしば最も困難なことであり、それが自らの欲望や怒りに対してのものであれば、最も美しいものでもあります。

“あなたがたの主の御赦しを得るため、競いなさい。天と地程の広い楽園に(入るために)。それは主を畏れる者のために、準備されている。順境においてもまた逆境にあっても、(主の贈物を施しに)使う者、怒りを押えて人びとを寛容する者、本当にアッラーは、善い行いをなす者を愛でられる。”(クルアーン3:133−134)


これら3つの行いは、大半の人々にとっては最も困難なものですが、それらは赦しと楽園への鍵でもあります。自らが窮乏するにも関わらず喜捨を施す者、また怒りを抑える者、そして不正を受けても赦すことが出来る者は、最善の人々なのです。

これが、行為が良いものであるか、悪いものであるか判断される基準です。すべてのムスリムの目的を、神をご満悦させることとしたイスラームは、倫理における最高の基準を定めているのです。

イスラームにおける倫理観は、挨拶から国際関係まで、ムスリムの人生のあらゆる側面を補います。その範囲と応用は普遍的なものです。倫理は自己中心的欲求、虚栄、悪習などを抑制します。ムスリムは有徳であるだけでなく、徳を勧める人物でなければなりません。彼らは悪行・悪徳を避けるだけでなく、それらを禁じなければならないのです。言い換えるなら、彼らは倫理的に健全でなければならないだけでなく、社会全体の倫理的健全性に貢献しなければならないのです。

“あなたがたは、人類に遣された最良の共同体である。あなたがたは正しいことを命じ、邪悪なことを禁じ、アッラーを信奉する。啓典の民も信仰するならば、かれらのためにどんなによかったか。だがかれらのある者は信仰するが、大部分の者はアッラーの掟に背くものたちである。”(クルアーン3:110)

預言者(神の慈悲と祝福あれ)は、ムスリムのあるべき姿について、次のように要約しています。

“私の供給者は、私に9つの命令を与えられました。公的・私的を問わず神への意識を絶やさないこと、怒りと喜びのどちらにあっても公正な言葉を発すること、裕福・貧困を問わず中庸であること、自身との関係を絶った者との親交関係を修復すること、自身を拒絶する者に贈与すること、自身の沈黙は思案と共にあるべきこと、自身の体裁が警告的であること、自身が正しいことを命じる者であること。”



あと「イスラームから見た驚き日本発見記」という本があります。説明文で、日本では馴染みがないと思われがちなイスラム教世界からは、「日本人は生まれながらにイスラーム的道徳具えている」と見えている。とあります。イスラムの方の道徳観とイスラムの方々が日本人の道徳観をどのように見ているのか興味があるので読んで学んでみようと思いました。



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Posted by s.hirakawa at 19:43 │読書会